2011年5月7日土曜日

あっぷるLINK:政治経済 サケから量産、PG 産業化へ産学官一丸 /青?

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 動物軟骨に含まれる糖たんぱく質「プロテオグリカン」(PG)。保湿などさまざまな機能を持ち、弘前大と県内の企業が世界に先駆けて量産化に成功した。PGを青森発の素材として売り出し、新たな産業を育てる取り組みが産学官で進んでいる。【鈴木久美】
 ◇食品や化粧品、2年で30品目標
 11月下旬に県などが弘前市 nexon ポイント RMT
で開いたPGフォーラム。化粧品メーカーなど関心を持つ県内外の企業約40社が参加。三村申吾知事や遠藤正彦?弘前大学長らも顔をそろえ、PGをアピールした。
 リンゴ酢、化粧水、クリーム??会場にはPG入りの商品が並んだ。いずれも今年開発されたものだ。
 「10品ほど商品化されているが、2年後までに30品を目指したい。業界での認知度は くろネコ RMT
高まっており、問い合わせも増えている」。県新産業創造課の担当者は自信をみせる。
 PGはコラーゲンやヒアルロン酸と共に動物の軟骨に含まれる糖たんぱく質。弘前大によると皮膚の水分量を保ち、関節の動きを良くする働きがあるという。細胞増殖にもかかわるため人工臓器への応用も期待されている。
 かつてPGは牛の軟骨から抽出し、実験用の
試薬でも1ミリグラム3万円以上と高価だった。このため、研究はほとんど進んでいなかった。
 そんな中、弘前大が98年から青森市の総合商社「角弘」と共同研究を進め、翌99年に県内でも多く取れるサケの鼻軟骨から酢酸とエタノールを使って抽出する方法を開発した。この方法は量産化が可能で、価格も20分の1以下に。安いPGの登場で研究は進み
、商品化への道も開けた。抽出方法は特許を取っており、「青森発の素材」として活用できる仕組みだ。
 弘前大などが04?09年に国の補助を受けた研究開発では、骨粗(そ)鬆(しょう)症の予防機能なども確認されたという。続いて今年度から3年間、県や弘前大、地元企業を中心に約70社などが連携した研究開発に国補助金約3億円が交付される。「美
容と健康」をテーマに新産業を育てる計画だ。
 化粧品や食品以外にも、研究を進めて機能性食品や医療への応用を目指す。3年間で参加企業を100社に増やし、10年後には80億円の売り上げと739人の雇用創出を目標に掲げる。
 今後は消費者のPG認知度をいかに高めるかが課題。県の担当者は「PG入りを大きくアピールする化粧品メーカーの
商品も出始め、流行の下地はできつつある」と手応えをみせる。抽出と供給を担う角弘プロテオグリカン推進室の米塚正人室長は「まだ解明されていない部分も多い。新しい機能が分かれば、応用分野も広がるだろう」と期待を寄せる。

12月6日朝刊

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引用元:エルソード rmt

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